アザラシとアシカ/オットセイの見分け方!9つの違いを写真でわかりやすく解説,水族館が10倍楽しくなります!

水族館へ行くとアザラシとアシカ/オットセイの見分けがつかないという声をよく耳にします。
でも実際は全然違う生き物なんですよ!
違いがわかれば水族館へ行ったときにしっかり見分けることができて,面白い一面にも気づくことができます!
是非彼らの違いを1つでも覚えて行ってみてください♪
似てるけど別物!?アザラシとアシカ/オットセイの違い
分類上の違い
分類上の違いを見てみましょう。
アザラシの分類は「動物界・脊椎動物門・哺乳網・食肉目・鰭脚目・アザラシ科」となっておりアザラシ科以下に10属18種がいます。
一方アシカの分類は「動物界・脊椎動物門・哺乳網・食肉目・鰭脚目・アシカ科」となっており,アシカ科以下はアシカ亜科とオットセイ亜科にわかれています。
分類的には鰭脚目まで同じなので非常に近縁であることがわかりますね。似ているのも納得です。
※分類は複数の書き方があり,そのうちの1つを採用しています。
耳に圧倒的な違いあり!
アシカやオットセイには明確な耳たぶがありますが,アザラシには耳たぶはありません!

ご覧の通りアシカにはちょこんと耳たぶがあります。

アザラシには耳たぶはありません。赤い円の中に小さな穴が開いているのがわかるでしょうか?
アザラシの耳はこの部分です。
陸上にいれば耳を見れば違いがわかります。ただ水中では彼らはとても動きが早いのでわかりにくいですよね。
安心してください。他にも見分け方はありますよ!
ヒレの役割も全く違います!
みなさんご存じの通り,アシカ・オットセイにもアザラシのも前後に2つずつヒレがあります。
実は泳ぐとき使うヒレが異なるのです!

こちらの写真はアシカですが,前ヒレを使って推進力を得ているのがわかるでしょうか?
主に前のヒレを動かして前進し,後ろのヒレでバランスをとるような泳ぎ方をします。

アザラシは泳ぐときに前ヒレはほとんど使いません。見ているだけでは何のためについているのかわからないほどです。
後ろのヒレを左右に振って推進力を得て進むのです。
歩き方を見れば一目瞭然!
歩き方にも大きな違いがあります。

アザラシは写真のような状態でイモムシのようにして歩き(進み?)ます。
この時もやはりヒレは何のためにあるのかわかりません。

一方でアシカは前ヒレと後ろヒレを使ってしっかりと「立っている」のがわかると思います。
歩くときにも交互に前ヒレを動かして助走をつけてから,つーっとお腹で滑って移動していくことが多いです。
見た目のスマートさでいったら圧倒的にアシカの勝ちですね。
賢さにも差あり!?

この写真にはカリフォルニアアシカとゴマフアザラシが映っています。ただし芸をしているのはアシカの方だけです。

アシカやオットセイはかなり賢いのでほとんどミスすることなくショーをこなすことができます。
運動神経も良いのでショー向きですね!
一方でアザラシのショーはあまりみかけません。ショーをしている水族館もありますが,出来栄えはかなり残念なものです。
物覚えも悪く気分屋なので,簡単な芸でもすんなりこなせることの方が珍しいです。
私的にはアザラシのショーの方が「何をしでかすか」というわくわく感があるので好きです。もしアザラシショーをやっている水族館があったら覗いてみることをおすすめします。
爪の有無でも見分けられる!
これはあまり知られていないのですが,ヒレに爪がある方がアザラシです。アシカやオットセイのヒレには爪がありません。

しっかりと爪があるのがおわかりでしょうか。

こちらのアシカには爪はついていませんよね。
水かきのような構造になっていて,水中で大きな推進力を得られる造りになっています。
実はルーツも違う!?祖先の違い
こちらは最新の研究により判明したことなのですが,実はアシカとアザラシは祖先が違う可能性があるそうです。
アザラシは犬やイタチに近くこのあたりが祖先とされています。
一方でアシカやオットセイはクマが祖先であるという研究結果が出たのです。
分類こそ近縁ですが,祖先は全く別の生き物から進化して似た姿になったとしたら,とてもロマンを感じますね♪
これは経験則。筆者的なオリジナルの相違点!
ここからはあくまで主観になりますが,他にも行動学的に違いというものはあるように感じます。
①水中で寝るのはアザラシだけ?!
アザラシが水中でぼーっと寝ているのはよく見かけます。
でもアシカとかオットセイが水中で寝ているのは今まで見かけたことがありません。陸上でならしょっちゅう寝ています。
これは要検討ですね。

②アシカの方が好奇心旺盛!?
これは知能にも関わってくるのかもしれませんが,アシカの方が好奇心がある気がします。
アシカとアザラシが両方いる水槽で長時間観察したことがあるのですが,アシカはかなりの頻度人間にことを気にして目線を向けてきました。
一方でアザラシはあまり人間に関心を示しませんでした。
まあ個体差という可能性もありますけど,,,
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アシカ・オットセイとアザラシは似て非なる生き物であること,少しはおわかりいただけたと思います。
行動学的にも違いがかなりあるので,あとは水族館で確かめてもらえばと思います。
「アザラシがあんなことしてる!」とか「アシカがこんなことしてる!」とか今までよりも深く楽しめるようになりますよ!
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