北海道の野生アザラシはどこで会える?出現ポイント・エリア・種類まとめ!

北海道の野生アザラシはどこで会える?出現ポイント・エリア・種類まとめ!

2020.11.22 更新

水族館ですっかりおなじみのアザラシ。愛くるしい表情と丸々とした体形がとってもかわいいですよね。

北海道では水族館に行かずとも、大自然を生きる野生のアザラシに実際に会うことができます。

ただし,やみくもに探しに行っても北海道はかなり広く、相手も野生動物なのでなかなか出会うことはできません。

そこで今回はアザラシが出現しやすいポイント・エリア・種類をまとめました。

100%必ず出会える保証はありませんが,きっとかわいらしい姿をお目にかかれる確率がぐっと上がるはずですよ♪

北海道に生息するアザラシたち

ゴマフアザラシ

宗谷地方では主に11月~5月にかけてみられるほか,数は少ないですが太平洋側でも2月~5月にかけてみられます。

このうち宗谷地方~焼尻・天売にかけて,1年中見られる定着型が目立つようになってきて,漁業被害が問題視されています。

主な目撃地点は,積丹・祝津・天売島・焼尻島・抜海・礼文・利尻・声問・宗谷・風連湖などですが,ほかにも幅広いエリアで観測されています。

以下の地域では明らかな漁業被害が報告されています。

【宗谷・留萌・後志・根室・釧路・オホーツク】

一方で、姿は見られるものの上陸する場所がないエリア(このエリアでは目撃は難しいでしょう)は以下の通りです。

【天塩・羽幌・釧路・標津・別海】

風連湖,尾岱沼では6月~2月という夏季に生息が確認されています。しかし冬の間どこに移動するのかわかっていないそうです。

ゼニガタアザラシ

ゼニガタアザラシはゴマフアザラシの一部が周年生息するようになるまで,唯一年中見られる定着型のあざらしでした。

国の希少鳥獣として保護管理されています。

目撃エリアとしては大黒島・襟裳・択捉・国後・根室半島・日高・十勝などが挙げられます。

クラカケアザラシ

白と黒の模様が印象的なあざらしです。

クラカケアザラシは2月~5月頃に流氷に乗ってやってきます。

沿岸からは遠い沖合で多く見られるため,砕氷船などの観光遊覧船に乗船すると運が良ければ見られるかもしれません。

目撃エリアとしては,能取岬沖・根室海峡・網走湾沖などがあげられます。

ワモンアザラシ

最も小さい固体です。生息数は多いですが近海にはあまり姿を見せません。

オホーツク海に若いアザラシが迷い込む程度です。

アゴヒゲアザラシ

「たまちゃん」はアゴヒゲアザラシでした。野生個体の確認は少ないです。

オホーツク海に若いアザラシが迷い込む程度です。

有名な観測地

ざっと説明しましたが、一口にアザラシといっても出没するエリアは種類によってかなり異なることがわかると思います。

以上の情報やインターネット上の目撃情報を集めた結果、かなりの高頻度で目撃されているスポットがいくつか挙げられました!

生息数が多く比較的安定してアザラシが見られるポイントを紹介します。

礼文島(ゴマフアザラシ)

礼文島は日本最北の地稚内からフェリーで約2時間です。

希少種をはじめとする自然が残された豊かな島です。あざらしは主に礼文島の北側で多く目撃されているようです。

一部情報では、近年ゴマフアザラシが定住していて、地元の漁師さんなどは「アザラシがいるのが当たり前」となっているんだとか。

野生生物なので厳密なことは言えませんが,北側の海岸沿いを回れば高確率で出会えるでしょう。

抜海港(ゴマフアザラシ)

抜海港 Photo by Azao Mart

JR宗谷本線の抜海駅から約5キロほどの位置にあります。抜海駅は稚内駅から普通列車で2駅です。

抜海港は有名なアザラシスポットで、テトラポッドで休んでいたりします。

実際にあざおまーと編集部あざらしくんも8月の抜海港でアザラシを目撃しました。

一方で抜海は冬季はかなり冷え込むことで知られています。ホワイトアウトなど十分注意が必要です。

網走・能取岬(ゴマフアザラシ)

このあたりは流氷がやってきます。流氷に乗ってアザラシが数多くやってくるのです。ゴマフアザラシ以外のレアあざらしも遭遇できるかもしれません。

流氷砕氷船が網走から出ています。これに乗れば沖合まで出ることができますので,遭遇率もアップしますよ。

厚岸湾(大黒島)(ゼニガタアザラシ)

大黒島 Photo by Azao Mart

大黒島は無人島でゼニガタアザラシが多く上陸することで知られています。

大黒島周辺を遊覧するウォッチングツアーも行われているようです。運が良ければ向こうから寄ってきてくれることもあるかもしれません。

風蓮湖(ゴマフアザラシ)

風連湖(春国岱) Photo by Azao Mart

ゴマフアザラシは一部を除いて冬季しか見られません。しかし北海道の冬は厳しいということは容易に想像がつきます。

それでは夏の間アザラシはどこにいるのでしょうか。

基本的には外洋やオホーツク海を回遊していると思われますが、北海道内でも夏アザラシが観測される場所があるのです。

ここ風蓮湖でも冬ではなく夏にあざらしが観測されています。数はそれほど多くないかもしれませんが,夏の北海道なら気軽に探しに行くことができるかもしれませんね♪

北海道・野生のあざらしマップ

どの地域で観測されるかのまとまった情報は今のところ見当たりませんでした。

そこで,各地方の観測機関や観光協会などの目撃情報などからおおよそのすみわけを図式化してみました。

比較的多くみられる地域というものですので,これ以外の場所でも多く観測はされるようです。参考までにご覧ください!

Illustration by Azao Mart

北海道のかなり広い範囲でアザラシの目撃情報がありました。

このマップで示す範囲外でアザラシを見かけたという場合にはお知らせいただけると嬉しいです!

アザラシによる漁業被害

北海道の野生アザラシは増加傾向

かわいらしいアザラシですが,北海道では個体数増加に伴って漁業被害が深刻になっています。アザラシも生き物ですから,魚がいれば食べてしまうのですね。

特に問題になっているのは「とっかり食い」というサケの頭だけ食べてしまう被害です。これでは売り物になりません。

近年では回遊してくるアザラシが増えたこと,回遊時期が長くなったことで被害も大きくなっています。威嚇発砲をしてもすぐに戻ってきてしますのです。

漁業関係者のなかでは,漁自体を辞めざるを得ない事態になっている地域もあります。

北海道あざらし管理計画

北海道の漁業を守るため,現在の北海道では決められた数だけアザラシを狩猟・捕獲することができるようになっています。

これが北海道あざらし管理計画です。

こちらに詳しい資料を添付しておきます。北海道の漁業実態を詳しく知りたい方は一度目を通してみてください。


あざらしはただかわいいだけでなく,生きていくために魚を獲らなければいけません。人間が漁業をして魚を集めればそこに寄ってきてしまうのは必然かもしれません。

人間と共存していける方法を考えることが大切ですね。

まとめ

あざらしはかわいらしい一面,漁業関係者の頭を悩ませる存在でもあります。

しかし,あざらしの方が先客であることには間違いありません。

どのようにすれば共存できるかを考えることが大事ですね。観察に出かけるときもこの意識を大切にして,敬意をもって見物するようにしましょう。

くれぐれも距離感を誤ってはいけませんね。

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